「自分も相手も大切にするコミュニケーション講座」第1回のご紹介
7月8日(土)に行われた「自分も相手も大切にするコミュニケーション講座」(全4回)の第1回目の様子をご紹介いたします。
(この講座は、中学生の保護者の方を対象に、思春期を迎えたお子様との関係、またお子様との関係をとおして、保護者ご自身が、様々な人間関係や生き方を見つめ直す機会のひとつとなるよう、本校養護教諭とスクールカウンセラーにより平成29年度に新しく企画されました。)
約20名の受講生にはお父様もいらっしゃいました。受付で「これがいいかな~」と選んだ飴の種類により、3,4人の5つのグループに分かれました。まさしく初対面のグループのなかで「どんな方かしら?」「何年生のお母様?」と少し緊張した空気に包まれました。
自己紹介では、講座に申し込んだ動機が語られました。「子どもは帰宅すると部屋に直行しスマホばかり」「子どもとのバトルを減らしたい」「一人っ子ゆえの心配」「親自身の感情のコントロールの難しさを感じている」等、親であれば誰でも心当たりがあることばかりでした。
受講にあたってのルール説明の後、「問題を持っているのは自分か相手かを整理する手法」と「相手の本意や気持ちをくみ取る聴き方」についての講義が開始されましたが、”座学”だけでなく、実際に言葉を口に出してコミュニケーションの練習を行う”グループディスカッション”や”ロールプレイング”形式が多く取り入れられた内容になっていました。実際にやってみると、「恥ずかしさ」や「自信のなさ」からくる戸惑いもあり、日常生活にはない慣れない作業でしたが、自分以外の方の意見を聞くことにより、気持ちが開放されたり、新しいものの見方を発見したりと、その効果は受講生自身が実感されていたように思いました。
「自分の原点に戻る」という趣旨から名前を書いた名札(例 なつみ)をつけて呼びあったり養護の鈴木先生とカウンセラーの長澤先生の受講生への配慮と丁寧なサポートにより3時間という時間の長さは気にならず、講座の終わり頃には最初の緊張した雰囲気はなくなり、講座名のとおり「相手も自分も大切にする」心地よい空間となっていたように感じました。先生方は「次回以降、遅刻は気にせず、4回しかない講座を大切に参加してください。」と受講生にアドバイスされていました。
※この講座は5月に申込が締め切られております。また生徒支援会発行の『支援会レター』2号以降においても本講座の記事掲載を予定しております。